洞泉寺ではハムスターを飼っています。ジャンガリアンハムスターという種類で、名前は”クー”といいます。何故そのように名付けたかというと、飼い始めた初日に「クー！」と鳴いたように聞こえたからです。空耳だったかもしれません…。ですが、その名前に異様に親しみを持ってしまい、変えることなく今に至ります。副住職の興味本位で飼い始めたクーですが、以前にとても印象的だった出来事がありました。

　ある日、法要のために洞泉寺に足を運ばれた檀家様の中に、３歳くらいの女の子がいらっしゃいました。せっかく長い時間をかけて来て下さったのですが、初めて体験するお寺の独特な雰囲気に恐怖心を抱いてしまったようで、本堂に入ることができませんでした。小さなお子様の目にお寺がどのように映るのか、非常に考えさせられました。考えてみれば、見たこともない仏像が並ぶ空間で、聞いたこともない低音でお経が唱えられる訳ですから、恐怖心を抱くのも当然のことのように思われました。どうしたものかと思いながら、望みを込めてその子にケージに入ったクーを見せると、くぎ付け。ずっと見ていてくれました。クーも一生懸命に回し車の中で走っていました。法要が終わる頃にはその子にも笑顔が見られ、とても元気に自己紹介をしてくれました。きっと、クーがその子にパワーを注入してくれたのでしょう。クーだからこそ、できたことだったと思います。

　洞泉寺としても、どなたにも親しみを持って頂けるような場でありたいと願っておりますし、今やクーは洞泉寺に欠かせない存在となりました。今後ブログでは、クーについての記事も定期的に掲載していく予定です。また、このホームページの中でもイメージキャラクターとして随所に登場します。是非、見つけてやって下さい。

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