top of page
見出し.png

 現在、伽藍(がらん;寺院の建物のことを指します)は十日町市室野にありますが、初め大島村と松之山村との境、法師峠鼻毛が池のほとりにあったと言い伝えられています。本堂屋根改修の折に発見された棟板と、当寺に伝わる雲版に記されているところを読み取ると、「当寺 開闢永和年中(1375~1378)」とあります。当初の宗派は不明ですが、康正二年(1456)鋳造の雲版に「安養山洞泉禅寺」と刻まれてあります。現在の寺院名は「鶏足山洞泉寺」で、山号が異なりますので、宗派も異なっていたと思われます。当時、越後に伝わっていた禅宗としては臨済宗が主でしたので、当寺もそうであったかと思われます。以降、理由は定かではありませんが、現在の室野に移転されました。棟板に「後 天正十壬午年(1582)建立 開山寛永年中(1624~1643)造立」と記してあります。御開山である量室存應(りょうしつそんのう)禅師が、1582年に鶏足山洞泉寺を室野に建て、曹洞宗として布教活動し、長い年月をかけて伽藍を整備されたことがうかがい知れます。以後歴代住職、檀信徒の道念により26代住職の現在に至っております。

開祖.png
bottom of page