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  • 執筆者の写真洞泉寺

大権修理菩薩(だいげんしゅりぼさつ)

須弥壇の右脇に安置されている、大権修理菩薩(だいげんしゅりぼさつ)です。右手を額にかざし、遠くを眺めた格好をしているのが特徴です。


元々は中国の阿育王山に住み、命をかけて海を渡る旅人の安全を守ると信じられてきた神です。時は鎌倉時代、曹洞宗を開いた道元禅師は中国にて如浄禅師から尊い教えを正伝された後、日本に帰国する際にもずっと船につき従い安全を見守っていたと伝えられています。


技術の未発達な当時の航海はまさに命がけです。途中で荒波に遭い、船が沈没する危険性も大いに考えられます。しかし無事帰国出来たことに、大権利修理菩薩のご加護があってのことと道元禅師は喜ばれました。


そのような逸話があり、多くの曹洞宗の寺院では須弥壇の右脇を定位置とし、達磨大師と左右対称に大権利修理菩薩を土地や伽藍(建物)の守り仏として、大切に安置しています。


合掌



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